昨年末、
私も咳と怠さと寒気がして微熱。おそらく娘と同じインフルエンザだろうと。
(タイミング的にどうしても病院へ行けない)そこでふと、
インフルエンザに漢方薬の麻黄湯(まおうとう)が効果的と
聞いたのを思い出し、たまたま自宅に麻黄湯があったのでゴクリ。
飲んで安心したのか娘と一緒に布団へ直行Zzz。
ふと目が覚めて熱を測ると38度越え。
不思議とそんなにしんどく無かったので
布団の中でインフルエンザにおける麻黄湯について再度調べました。
いや、
なんとなく聞いただけのインフルエンザに麻黄湯説を
たいして調べもせず人体実験的に即飲んでしまった自分に反省したのです…。
調べてみると病院の先生方がおすすめしている記事が多いことに
正直意外でしたが、どうやら臨床試験にて
“インフルエンザA型、
といった発表がされたらしいです。
※詳しく知りたい方はインフルエンザ、麻黄湯“で検索すると沢山出てきます。
そもそも麻黄湯は【体を温めて発汗を促し風邪を治す力を強める働き】がある漢方薬で
「風邪の初期で、咳が出る、急な発熱、体の節々が痛み、寒気がするけど汗の出ない状態 」に効果的で
【インフルエンザウイルスに効く薬】というより
麻黄湯が効く症状が、インフルエンザ感染症の症状ととても合致するので使われるようです。
なので、インフルエンザと断定できない場合でも
上記の症状がみられる場合であれば、効果的ということになります。
これから熱が上がりそうだなって時に麻黄湯で発熱出来るように助けてあげる。
これが大事。発汗発熱によってウイルスを増やさず、治す力を強めるわけです。
そして実は私、今回失敗したかな?と思ったのは
飲み方にコツがあったんですよね。
箱にかいてある通りに飲むわけじゃなかったんです。ダメですね。
1回飲んで熱があるわりには怠さが少ないと思いましたが、その後
微熱はあるけど熱が出し切れていない感じがありました。
インフルエンザの様な症状の時に「毎食後 1日3回」ではあまり効果が期待できないそうです。
ウイルス感染の初期はしっかり発熱させて抗ウイルス作用を発揮させ
「麻黄湯」を2~4時間の間隔をあけながら、
3回ぐらいの内服で発汗に至ることが多いと書いてありました。
ちなみに夫は後日、怠さと微熱、発汗なしで熱がこもっていると感じ
すぐ麻黄湯を飲んだら翌朝治っていました。凄いな。
漢方医学が発展した1400年以上前にインフルエンザという診断は無かったと思いますが
インフルエンザの様な症状の人はいたでしょう。
そんな時、麻黄湯を上手に使っていたのかな。
漢方や鍼灸、東洋医学は病名が無くても(画像や血液検査じゃない方法で診断する方法があるので)症状や証によって治療や処方を決定し施せるのは強みです。
どの医学が1番いいとかではなく
数千年前から続く経験(理論)と統計学で導き出した東洋医学も
人体を細分化してミクロ単位で診れる現代医学もどちらも必要で大切で
両方の医学を適切に使っていきたいですね。
常備薬として麻黄湯を用意していても損はないかなと思います。
※麻黄湯は体が弱っている人や高齢者、特に心臓が弱っている方には注意が必要だったり
熱を出して治す漢方なのに解熱剤と同時に服用してしまうと効果が無くなってしまうのでお気を付けて。